Tokyo New Icon_CURRY

LEXUS LBX(ソニッククロム&ブラック)/PORSCHE MACAN ELECTRIC(フローズンブルーメタリック)

フレンチビストロ仕込みの出汁が効いたカレーやスリランカ人シェフが作るモダンスリランカ料理、福岡発の“九州ランカ”など細分化しながら進化している、カレーの世界。スパイスで個性を打ち出す、5つのカレー店をご紹介。

Words_Studio.JAMANDFIX Edit&Words_Aki Fujii

 

 

 

 

TOKYO BHAVAN 【飯田橋】

(トウキョウ バワン) 

 

シェフ、スタッフら総出で、名店の味を復活

 

 再開発で惜しまれつつクローズしたカレーの名店「ダバインディア」の味が、ここに復活。長年店長を務めた柳谷宗良氏が代表となり、あの味を継承するシェフ、スタッフ陣で「TOKYO BHAVAN」を開いた。「コンセプトもダバのまま、あえて日本人の舌に合わせることはせず、南インドの味を伝えています」とは、店長の硯亮氏。より現地感を追求するため、あえてタンドリー窯は設けず、南インド料理に欠かせないタワー(鉄板)を導入し、新たなタワーメニューを充実させた。妥協のない姿勢で「常連さんにもさらに楽しんでもらいたい」と、飽くなき進化を遂げている。

 

 





バワンマトンマサラ

多くのファンを虜にしている、店名を冠する自慢のマサラカレー。多角的なスパイス使いで臭みなく仕上げたカレーは、ラム肉の旨みがたっぷり溶け出し、濃厚な味わい。¥1,650
インド人のプラターバンシェフさんの自宅と同じパープルの壁。
米と豆で作るクレープ「プレーンドーサ(L)」¥1,250 は、サクっ、モチっとやみつき。サンバルカレー、ココナッツチャツネ、ピリ辛チャツネ添え。平日のランチは日替わりカレー3 種のみなので、アラカルトはディナーか土日祝日のランチタイムにオーダーを。

 

 

TOKYO BHAVAN

 

千代田区飯田橋1-12-7 MSビル
☎ 03-6256-9925
Open 11:30~15:00(L.O.14:30)、17:00~21:30(L.O.21:00)
Close なし 

P 近隣にコインパーキングあり

 

 

 

 

HOPPERS 【茅場町】

(ホッパーズ) 

 

カレー+9種のおかずで作るスリランカの定食

 

 「スパイスカフェ」店主、伊藤一城氏によるモダンスリランカレストラン。昼はおかずとカレーのセットで、スリランカ人にとっての定食「ライスアンドカリー」が主役。現地では2、3種類のおかずにカレーが一般的で、旬の食材を使用した9種のおかず+カレーのセットは、ちょっと贅沢なハレの日仕様なのだそう。スリランカ人のラサンタシェフがローカルな調理法で作るおかずは、酸味、甘み、旨みなど一品ごとの味わいが一皿のバランスを完成させ、食べ疲れることがない。まさに日本の定食に通ずる献立で、毎日食べたくなるおいしさだ。

 

 





ライスアンドカリー・スリランカ定食
3種のベースから選べるカレー付き¥1,650。“ ライスとカレー”ではなく、定食。食べ方は全部をいっぺんに混ぜず、一口ごとに1 ~ 3 種のおかずやカレー、ライスを食べていく。季節の食材を使うのが、HOPPERS 流。
スリランカのお椀型パンケーキ「ホッパー」をミニサイズにアレンジ。前菜5 種盛り合わせ¥1,400。こちらに魚、肉、ライスアンドカリーなどが付くモダンスリランカコースは¥7,150。
オーナー伊藤一城氏。
ナチュラルワインのペアリングも定評あり。

 

 

HOPPERS

 

中央区日本橋兜町7-1 KABUTO ONE 1階
☎ 03-6890-1547
Open 11:30~15:00(L.O.14:00)、18:00~23:00(L.O.20:30)

Close 水曜
P 近隣にコインパーキングあり

 

 

 

 

&スリランカTOKYO 【神保町】

(アンド スリランカ トーキョー) 

 

店ごとに独自の発展を遂げた“九州ランカ”

 

 1990 年代、福岡でスリランカカレーの影響を受けたスパイスカレーブームが起こり、熊本、鹿児島、大分など九州全域へ広がったことから、“ 九州ランカ” なるジャンルが生まれた。博多に本店をもつ「&スリランカ」は人気を博し、2022 年に東京出店。「“ 九州ランカ” はココナッツミルクベースというスリランカカレーの特徴以外、個性もさまざま。差別化するために店ごとに独自の発展を遂げました」と、神保町店店長の清水誠氏は言う。四角いライスや、さまざまなトッピング、陶板に乗せて熱々で提供するなど、オリジナル性で日々リピーターを増やし続けている。

 

 





豚肩ロースステーキカレー
神保町を含めたカレー激戦区で競われる「神田カレーグランプリ」2023 年で、特別賞を受賞。旨・辛・甘のココナッツミルクベースのスープカレーに、豚肩ロースで食べ応えも十分。レギュラーサイズは肉が約200g で¥1,500。ハーフは肉が約100g で¥1,200。マッシュポテトのトッピング(+ ¥200)が人気。
パクチーをトッピング(+ ¥200)した「ドライカレー& カレー」¥1,100。ウインナーやカシューナッツ、豚肉などがごろっと入ったカレーチャーハンに、マイルドなスリランカスープカレーが相性抜群。
テーブル席以外に、カウンター席もあり。福岡の本店と同じく、1 回までルーとご飯のおかわりが無料でできる。

 

 

&スリランカTOKYO

 

千代田区神田神保町1-54-4 JHVビル1階
☎ 03-5280-7066
Open 11:00~21:30(L.O.21:00)

Closeなし
P 近隣にコインパーキングあり  

 

 

 

 

GOOD LUCK CURRY 恵比寿店

(グッド ラック カリー)

 

シェフ、スタッフら総出で、名店の味を復活

 

 ミシュランの星をもつビストロ「Äta」の掛川哲司氏が手掛ける、人気のスパイスカレー店。魚介料理を得意とするフレンチシェフならではの出汁ベースのカレーは、週替わりで2種類。今回は、ミンチ状にしたスルメイカでたっぷり出汁をとり、地中海風に仕上げたキーマカレーと、ドライシェリーのティオ・ペペを効かせたルーローハンカレーを合いがけに。4店舗ある「グッドラックカリー」を統括する乙川駿氏によると「ルーローハンは紹興酒を使用しないことで甘みを抑え、香り高く仕上げている」そう。ナチュラルワインともアジャストする軽やかな味わいだ。

 

 





2種盛りカレー(ルーローハンカレー・スルメイカカレー)

カップ入りがスルメイカのトマトキーマカレー。ニンジンラベ、紫キャベツの酢漬け、蓮根ときゅうりの自家製福神漬け、さつまいもとココナッツなど色とりどりのアチャール¥1,500。ワインは「カーブドッチ」のファンピーシリーズ。パイナップルやグレープフルーツなどの甘く華やかな香りの白。
スパイスを効かせた副菜はペールエールなどクラフトビールにもフィット。各¥1,000。
渋谷川沿いにある本店。
メニュー開発も行う乙川駿氏。

 

 

GOOD LUCK CURRY 恵比寿店

 

渋谷区東3-21-1
アティモント恵比寿ビル2階
☎ 03-3407-0333
Open 11:30~15:00(L.O.14:30)
Close なし
P 近隣にコインパーキングあり

 

 

 

 

 

TAPiR 【神楽坂】

(タピ)  

 

カレーを深掘り、ヴィーガン向けスパイス料理に

 

 これまで新大久保、浅草橋など間借りした店はどれも評判を呼び、カレーマニアから“ 伝説のスパイス料理人” として注目されてきた、岡野あきこ氏。学生時代にバングラデシュ人とレストランをスタートさせた経験から、スパイスの世界に没頭すると、ジャンルレスにカレーを深掘り、スパイス料理に昇華させてきた。近年は常連客のニーズや環境面から、ヴィーガンに転向。「ヴィーガンの方にとってはこれまでなかった本格的なスパイス料理が食べられると好評です」と岡野氏。4月は、リピーターも多い「いちごカレー」が登場予定。Instagram をチェック!

 

 





あおさ海苔とかぶ

あおさ海苔のカレーは、マサラ入りのバスマティライス、豆スープがセットで¥2,600。トロトロになるまで火を入れたかぶは、自家製豆腐入り。ナイフを入れると、あおさ海苔の鮮やかな緑のカレーに、豆腐が溶けていく。昼夜ともに週替わりで2種のカレーを提供。
菜の花とウドのカレー¥1,800 には、ムング豆と米粉のクレープがセット。すべてのカレーに豆スープ、小菓子、豆乳マサラティが付く。
BGM は鳥のさえずり、所々に小さなアートが眠っている、岡野氏ワールド全開の店内。
漆作家としての顔ももつ岡野氏。

 

 

TAPiR

 

新宿区神楽坂5-26 カグラザカ5 2階
☎ なし
Open 11:00~15:00(金~月曜)、
18:00~21:00(木・金曜)
Close 火・水曜
P 近隣にコインパーキングあり  

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