武蔵野エリア / 2

小さな広場に溶け込むように建つ近未来的フォルムの白い建物。図書館の概念を超える建築インテリア、豊富なアート関連の蔵書、居心地のいい空間の中で週末読書に浸っていたい。

Photography_Kunihisa Kobayashi Edit & Words_Eri Koizumi 

 

 

 

 

週末読書を楽しむ
アートな図書館

 

 

1 階ギャラリーから見た地下1 階のメインライブラリー。地階のため壁面書棚を多く採用し、フロア四隅の吹き抜けからは自然光が採りこまれ、本に囲まれた落ち着いた空間を生み出している。約8 万9000 冊の一般書と200 タイトルの雑誌バックナンバーを配置。 

 

 

 

美術館のような空間で読書に浸る

 2011年のオープンから12年。武蔵野プレイスは、子供から大人まで、日々多くの人が訪れる街のシンボル的存在だ。図書館を中心に、市民活動支援、生涯学習支援、青少年活動支援の4つの機能を持ち、吹き抜け空間や階段で緩やかにつながって人が自然と集まる場になっている。エントランス正面には食事もできるカフェ(図書の持ち込み可能)、そのまわりに最新版の雑誌や新聞が見られる閲覧室やギャラリー、さらに各フロアへとつながっていく。壁に隔たれた廊下はなく、各エリアにはドアもない。空間は、壁と天井が曲面でつながったシェル状の形になり、身体的な居心地のよさをもたらすようにデザインされている。設計を手掛けたのはkw+hg アーキテクツ。公共文化施設の新しい在り方が評価されて複数の賞を受賞し、アートやデザイン好きの間でも話題の施設だ。アートや音楽、映画、近隣の大学との連携による多彩な講座など、大人向けにも子供向けにも多くのプログラムが開かれ、地下フロアのアート・カルチャー関連の蔵書は目を見張る充実ぶりだ。

 

 

 

地下2 階のアートライブラリー。何時間でも居られる心地よい空間には青少年向け図書・雑誌と、芸術・美術系の図書合わせて約1 万8000冊を配置。クリエイティビティを育む本の数々にわくわくする。
テーマライブラリーの窓からは周囲の豊かな緑が見えて癒される。ここには日常生活に役立つ生活関連図書約3 万冊が並ぶ。 

 

 

 

 窓や天井からは柔らかな自然光が差し込み、地下1階を含む各階の窓から緑の木々が見え、清々しい気分になる。日が暮れてからは間接照明が優しく空間を彩る。居心地のいい空間の中、ゆったりと椅子に座って読書にどっぷり浸っていたい。

 

 

 

 

 

 

 

武蔵野プレイス

 

武蔵野市境南町2-3-18
☎︎ 0422-30-1905
Open 9:30~22:00 Close 水曜
P 28台 EV充電器 なし

 

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