神池に浮かぶ能楽殿。日本随一と称えられる屋外能舞台で八ヶ岳薪能が開催される。
PHOTOGRAPHY Atsushi Makabe WORDS Koichi Yamaguchi
八ヶ岳南麓の緑豊かな神域に鎮まる身み曾そ岐ぎ神社は、古神道の奥義「みそぎ」を伝える聖地である。1986年に創建された比較的新しい神社だが、その威容は訪れる者を圧倒する。
なかでも神池に浮かぶ能楽殿は圧巻だ。「能楽の世界において一目置かれる日本随一の能舞台」と称えられ、屋外の能舞台としては極めて稀少な存在である。毎年8月3日に開催される「八ヶ岳薪能」では、かがり火に照らされた幽玄の世界が展開される。能楽各流派により演じられる格調高い舞台は、多くの観客を迎える壮大なスペクタクルとなる。
深い森とレクサスRXの共演。
火祥殿では毎月2日、12日、22日に「人生の運びを妨げる一切のものを祓い清める」火祥神事が執り行われている。また、水祥殿では八ヶ岳の御神水を神として崇め、水の神によるお祓いやご祈祷も受けられる。八ヶ岳の御神水によるクルマのお祓いも、この神社の特色である。水の神様を祀る水祥殿から湧き出る清冽な地下水で愛車の清めを受けることで、交通安全と運転者の心身浄化が図られる。クルマ好きにとって、愛車との絆を深める特別な体験となるだろう。火と水による二つの浄化が、訪れる人々の運命開花へと導く。
神明造りの本殿や修行の社である瑞松宮など、匠の技が惜しみなく注がれた建築群も見どころだ。
八ヶ岳を訪れるならば、日本の精神文化に触れる貴重な時間を過ごしたい。この地で心身を清め、新たな出発への力を得ることができる。
身曾岐神社 みそぎじんじゃ
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3401
社務所 受付時間 9:00〜17:00
授与所 受付時間 9:00~16:30
ご祈祷 お取次ぎ時間 9:30~16:00
☎ 0051-36-3000
P 70台 EV充電器 なし