革新が普遍に変わる時。
革新を続けなければ、時代の変化に対応できない。
しかし普遍的な価値がなければ、多くの人に愛されるマスターピースにはなりえない。
名車「ポルシェ911」はそのマスターピースの代表だが、伝統を尊ぶスイス時計業界において、
革新を続けることで普遍の価値を得たのが「オーデマ ピゲ」だ。
その最新作である「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、
革新を続けることによって到達した、新たなマスターピースである。
Photography_Masahiro Okamura(CROSSOVER) Words_Tetsuo Shinoda Hair & Make_Masako Miwa
Styling_Kaori Terasawa Model_Kenichi Yamamoto(INDIGO), Nami Ishibashi(NMT inc)
革新を続ける名門「オーデマ ピゲ」
フランス国境に近いジュウ溪谷の小さな町ル・ブラッシュにて、ジュール=ルイ・オーデマが1875年に立ち上げた時計工房が、「オーデマ ピゲ」の始まりだ。当時からハイレベルな複雑機構を得意としており、1882年には永久カレンダーにリピーター、クロノグラフなどが搭載された「グランド コンプリカシオン」を製作している。さらには世界初のミニッツリピーターウォッチや世界初の自動巻きトゥールビヨンウォッチ、そしてラグジュアリーな仕上げを施したスポーツウォッチである「ロイヤル オーク」など、現代の時計文化に対して非常に大きな影響を与えてきた。長い歴史をもつオーデマ ピゲは、実は時計業界における“革新者”でもあったのだ。
そんなオーデマ ピゲが、新たなエレガンスウォッチを提案する。その名は「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」。なんとも意味深な名称のモデルだが、ここにはオーデマ ピゲの革新的な精神が宿っている。
革新し続けるものだけが
普遍に到達する
“CODE”という名称は、これまでにオーデマ ピゲが開発してきた時計たちの“遺伝子コード”を受け継いでいるという意味で、“11.59”とは新たな1日が始まる直前の11時59分ということ。「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、オーデマ ピゲが積み上げてきた歴史を継承しつつ生まれた、全く新しいコンテンポラリーウォッチなのだ。
革新し続けた結果、普遍的な存在となる。それはまさに数字3桁の開発コードがそのままモデル名になった「ポルシェ911」とも通じる哲学だ。1963年のフランクフルト・モーターショーで、ポルシェの名を冠した最初のモデル「ポルシェ356」の後継車としてデビューした「911」。誰もが「911」とわかるRR(リアエンジン&リアドライブ)という異色のエンジニアリングに根差したスタイルと独自の走りの美学は、新型になろうとも自動車業界において普遍のデザインアイコンであり、技術のベンチマークでもある。最新モデルの未来感のあるテールライトのデザインには、ポルシェが己の過去を未来へと真っすぐに繋げていく強い意志と変わらぬ革新者としての挑戦の証を感じとることができる。
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」も、生まれながらにして革新的な時計である。正面から見るとシンプルなラウンドウォッチであり、アラビア数字×バーインデックスの組み合わせも王道。搭載するムーブメントはオーデマ ピゲのマニュファクチュールで開発された、高振動&ロングパワーリザーブという最新の高機能設計。全てが名門オーデマ ピゲらしい時計に仕上がっているように思える。
しかしその細部を意識すると、革新的なディテールが見えてくる。例えば挟み込んだミドルケースはブランドのアイコンでもある8角形のフォルムになっており、さらにサテンとポリッシュで丁寧に仕上げている。しかも時計とストラップを繋ぐラグ部分を中空構造にしているため、その磨きの美しさを細部まで堪能できる。さらに色使いにも個性があり、スモークグレーやバーガンディーの艶っぽいラッカーダイヤルや、ミドルケースを別素材にするコンビスタイルなど、華やかさを楽しんでいるのも面白い。普遍と革新を巧みに融合しているのだ。
マスターピースの条件
スマートフォンの時代となり、“時刻を知るための道具”というルールが曖昧になるにつれて、新進ブランドの前衛的な時計が話題を集めるようになってきた。それは新興ブランドが話題を集める自動車業界も同じだろう。しかし積み重ねてきた歴史と伝統は、どれだけお金を投じても買うことはできない。革新的なメカニズムやスタイルの裏側にある物語に惚れるからこそ、普遍的な価値が永続するのだ。
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、革新を続けてきたオーデマピゲだからこそたどり着いた、新しいラグジュアリーウォッチの形である。正統性と遊び心、クラシックさとアバンギャルドさ、細かな作業と華やかな表現など、二律背反する要素が積み重なることで、他にはない個性を手に入れた。最新こそが最良。それがマスターピースの条件なのだ。
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オーデマ ピゲ ジャパン
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